禁煙治療をすることによって生まれるメリット

禁煙には様々なメリットがあり、それは本人だけでなく、受動喫煙においても大きいことが知られています。実際に発表されているデータをみても副流煙による肺がんのリスクが高いことが伝えられており、その濃度は主流煙より2~30倍の高濃度で各種の発がん性物質を含んでいることも分かっています。
禁煙をすることは廻りの人間にも悪影響を及ぼさなくなり大きなメリットとなりますが、当事者である本人にとっても多くのメリットがあります。まず、禁煙によって、煙により運び込まれる様々のごみや気道刺激物質が減るために、咳やたんが少なくなります。禁煙開始時には気管の繊毛が修復され始め、これまでに蓄積されたタールなどを対外に排出しようとするために、逆に咳やたんが増える場合がありますが、通常は2~3週間で止まるようになります。次に呼吸が楽になります。それは血中の一酸化炭素が消滅して、酸素と赤血球のヘモグロビンとの結合がスムーズに行われるようになったため、換気効率が良くなったためです。また、ニコチンにより収縮をしていた気道も毛細血管が拡張することによって換気効率が上昇したことが影響をしています。
目覚めがさわやかになることも知られており、それは、喫煙時には起床時に体内のニコチンが欠乏を起こしており、そのために不快な症状が現れる原因となっていたためで、禁煙をすることによってニコチンによる影響もなくなります。また、他に、タールの影響もあり、これまで喫煙によって口の中がすっきりしなかったことも、禁煙をすることにより食事の匂いがはっきりとわかるようになります。更に、禁煙は腸管の運動を活発にする効果があり、食欲もわいてきます。禁煙後に太った話も耳にすることがありますが、理由はここにあります。食欲に関しては胃においても同様で、これまではニコチンやタールが胃に流れ込んでいましたが、これがストップされることによりニコチンによる血管収縮がなくなり、食欲が出てきます。
禁煙にはこの他にも様々なメリットがあり、他にも顔色がよくなることや肩こりがなくなることなど知られています。
当事者のみならず、廻りの人においてもメリットの多い禁煙ですが実行をする場合にはニコチン依存症の問題があります。個人によっては自ら禁煙を実行できる場合もありますが、医学的に改善をしたい場合には禁煙治療を受けることになります。通常、医療施設では禁煙外来を行っており、12週間の間に5回の禁煙治療が行われ問診と飲み薬を中心として進められますが、そこには当事者としての強い意志も必要となります。

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